血圧を計りながら美味いコーヒーが飲める店
2011-03-21


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以前(2009年9月)に書いた「チョーアナログな喫茶店」の続編である
この年に古い友人のマスターと彼の奥様が仕事を辞めてから始めた店である

 本来の職業と全くの畑違いの仕事であるこの「カフェ」だが、流石に慣れてきていた 以前に書いたコーヒー豆の他に新しいブレンダーの豆を追加したり、美味しいと思う配合に変更していた お冷やの水も柔らかい口当たりの良いものであったが、自然水から機械を通す方式に変更したという 金がかかっても儲けにはならないかもしれない

 この様にこの店は利益には直接つながらないような物が多い 例えば写真の「水出しコーヒー器」である 水は1リットル、豆はスーパーグラインド(微粒粉)を入れて一晩かかる  手間も時間もかかるコーヒーだが「そのコーヒーは売り物ではない」という 刻々味が変わるそうで、「とても自信を持ってお出しできない」と言う

 「もっと町の商業サイトに載せて宣伝して貰ったら良いのに」というと、「あまり客にきて貰っても、店が小さいから一挙に多くを処理できない 待たせるのも嫌だしサーヴィスも落ちる」という 「何でもほどほどで良い」のだそうだ また彼は「お愛想」は言わない 「此処を自分の家の居間にいる感じで使って欲しい」というのだ

 彼の奥様も長い間働いた仕事を辞めたときに、大枚をはたいて買ったスイス製のオルゴールを客の希望で聞かせてくれる 軽自動車が買えるような値段だが、ふつうに店の壁際に置いている 磨き上げたその美しい姿形は私のような無関心の者にも「ホー」と言わせる魅力がある

 写真をもう一度見て頂きたい 下脇に血圧計があるのだ この店は若い人も来るが、結構「団塊の世代」を中心の中高年も多い そうなると「その日の血圧」は大事な生活要素の一つである コーヒーは周知のように血管が収縮し血圧が上昇する傾向をもたらす だから「計りながら安心して美味しいコーヒーを飲んでくださいね」というサーヴィス精神なのであろう

 さらにこの店の「ウリ」はなんとトイレなのである 私はどんな店舗、レストラン、コーヒーショップでも必ずトイレをチェックする その清掃状況から店のグレード分けをする どんなに「美味い」と言われる店でも、トイレが汚い店は評価を下げる その点ではこの店は「優」である 心が安らぐその広さ、便器や洗面器のデザインの良さ、白で統一された清潔感、「舐めたくなるくらい」ピカピカの清掃など不可の要素は全くない
ここのトイレがどのくらい良いか一度見に来られたら如何であろうか 

<優しい時間>
岡山県津山市吹屋町七 Tel 0868-22-4871
Open:10-18hr 定休日:木曜日
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