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写真はドイツにある初代のライプツィッヒ・ゲヴァントハウスの建物内部の模型である ゲヴァントハウス・オーケストラはクラシック・ファンにはよく知られる「民間で世界最古」のオーケストラである 「民間で」とは宮廷や王立などパトロンがいない「市民の」という意味である
閑話休題、私はヨーロッパ旅行中にはコンサートを聴くか、時間的に無理な場合はコンサート・ホール内部見学ツアーに参加している 今回はドライヴツアーだったので「勝手に内部ツアー」にした
ゲヴァントハウスは町中にある 広場を挟んでライプツィッヒ歌劇場がある 三代目である現在の建物は前面が総ガラス張りの現代的な建物である ウィーン・シュターツオーパーのようなむかし風の外観が好きな私にとっては何となく「あ〜あ」という感じだ それでも内部を見学すると木も多用されて、音響も十分考えているのが分かる
さて写真である これは1781年に織物会館に移転しオケの名前もそれが付いた時代を再現した物である(メンデルスゾーン・ハウス展示の模型) 見たところ全木製で 何と椅子も木製でクッションはない さらに現在では見られない前方の椅子が「対面式」である
思い出すのは、もっと後で作られたバイロイト歌劇場の椅子である 此処も木製でクッションはなかった 座っているとだんだん尻が痛くなった ワーグナーの一幕は一時間近くあるのでこれは堪らなかった 1980年の音楽祭のことであった
だから当時はおしなべて「木製の尻の痛い椅子」だったに違いない 「じびょう」を持つ者には拷問に近かっただろう そう言う意味では現代のコンサート・ホールはやわらかい木の響きを除けば全てが「快適な空間」である
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