信濃路でたくさん見かける道祖神
2010-02-04


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写真は道脇の道祖神(どうそしん、どうそじん)である 特に甲信越や関東の方々にはふつうに見かける「路傍の神」らしい しかし「神話のふるさと・出雲」では少ない-とウィキペディアは言う 基本的には村の守り神、子孫繁栄、旅・交通安全などを祈願する神らしい

 日本人はいろいろな神々を信仰してきた 太古からの自然崇拝、八百万の神、聖徳太子頃以後の仏教、そして儒教、中世の陰陽道、また陰陽石信仰や神仏が合体した形の宗教、山岳宗教、また変形、分化した形の神道、ザビエル以降入ってきたカトリック、明治期から広まったプロテスタント各派のキリスト教、そして近代・現代の新興宗教などなど多彩な宗教世界であった 

 そういう日本でも、地方を中心に生活のなかに生きているのが、この「道祖神」であり、「庚申(こうしん)塚」である 庚申塚は中国・道教の流れであるという 忙しい人たちが気づかず通り過ぎるような上の「路傍の神」の写真を見てみよう

 道祖神はむかしから男女一対の像が多いという また「道祖」の字を彫ってある物もあるが、これらの字はそれぞれ「男女性器」を表すという インドの古代の神も「男女の交接」そのものを表す像で多く残されている 古代では何処もこれらは豊穣、豊饒を願って作られたと解釈されている そしてその根元は男女(とその性)なのである

 写真をもう一度見ると、面白いことが分かる 石像まえに備えられている多くの木の枝である 必ず三つ又の枝であって、さらに真ん中に男性器を表す小さな突起か女性器を表す縦線があるのだ これらは決して「卑猥」ではなく純粋に「信仰」なのである

 そういう物が小さな集落に一つ以上はある そういう道祖神の前をランドセルを付けた小学生や鞄を持った生徒たちが通ってゆく そういうのが日常の風景なのである

参考内部リンク:信濃国・千国街道・塩の道2009(長野県)
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