幼いルイ17世の心臓
2014-06-16


禺画像]
ここはパリ郊外の町サン・ドニの「サン・ドニ大聖堂」 数人の例外を除いて、ほとんどのフランス国王が眠る墓所である 最初の墓はフランク王国時代の物である 学校時代に習ったあの「フランク王国」である

 最後の時代はもちろんフランス革命で死刑にされたルイ16世と王妃マリー・アントワネット 革命後5年も経たずにパリ・コンコルド広場でギロティンによって公開処刑された このあたりまでは私たちも学校時代に習った

 ところが余程詳しい授業でなければ、二人の子「王太子」であったルイ17世に触れることないだろう 彼は父母の処刑後、悪意ある人物に預けられたが、幽閉虐待され続けた 当時は王室の者は「国民の敵」という風潮だった これはロシア革命後のロマノフ王家に対するボルシェヴィキの仕打ちと似ている

 その仕打ちのあげく、病に罹りわずか10歳で病死した 当時の肖像を見ると眉目秀麗、理知的で賢そうな顔立ちである この少年が無惨な死にかたをしたかと思うとなにか悲しくなる

 さて写真の物だが、そのルイ17世の乾いた心臓が当聖堂地下の壁にはめ込まれている 彼の死後、検死の医師が密かに心臓を持ちだして、自宅でブランディーを塗り保存していた それが乾燥しカチカチになった その物である

 フランスブルボン王朝が国民に為したことは歴史で明らかである だが子どもには何の責任もない 虐待をし続けて「殺してしまう」こともない 革命の過ち、行き過ぎといっても、あまりにも悲しすぎる 詳しくお知りでない方で歴史好きの方には、下にリンクがあるのでお読みいただきたい

 内部リンク:歴代フランス国王の眠るサン・ドニ大聖堂
[URL]
[ドキュメンタリー]
[人物・生き方・人生]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット